文藝春秋 |
投稿:院長 |
文藝春秋12月号に面白い記事が載ってましたので紹介します。(抜粋) 「<医学部人気が続けば日本は衰退する> 活気ある国であれば、将来を担う世代の人材・頭脳は新しい分野に向かう。そして、その分野は通常、その国を支えることに役立つ。(中略)戦後復興を支えたのは、世界に冠たるものづくり企業だ。(中略)現在は、そうした各業態が変革期にある。(中略)成熟した日本の大企業は、なかなか転換がうまくいかず、日の丸ブランドも過去の栄光になりつつある。(中略)日本の大企業がうまく業態を転換できなかった背景には、将来の日本を牽引すべき新たな分野に、必ずしも優秀な人材が向かっていないことがある。人材はどこに行っているのか。 理系人材の卵が集まる大学を見ると、理学部や工学部ではなく、医学部人気が圧倒的だ。(中略)重要な分野であることに間違いないが、国の将来を背負う人材がこぞって目指すべき職種ではない。医師になって病気の人を救う、世界の貧しい人を助けたという志も大事だ。しかし、そうした分野は、性格が良く体力には自信があるといったタイプに任せても良い。少々性格には難があるが頭脳は明晰といった若者が、みんな医師になっても必ずしも国家の為にはならない。 なぜ優秀な理系の頭脳が医学部を目指すのか。医師が確実に儲かる職業の典型だからだ。(中略) 理系の人材も、医学部に偏在することにならないよう、医師なら誰でも儲かるようになっている現在の診療報酬は見直されるべきだ。収入面で、医師も普通の職業になれば、異常な医学部人気も収束し、人材も国の経済・産業の発展に役立つ分野に流れるだろう。」 ごもっともな意見ですが、いろんな利害関係や経済状況もあって難しい問題ですね。個人的には、ブームに乗って医者になった部分もあるので身も蓋もありません。ソウル観光の添乗員の話では、韓国でも医師を目指す若者が増えているそうです。 |
2023年11月22日(水) |
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